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男性の薄毛の原因の1つは男性ホルモン。でもそれだけじゃない?最新の知見を踏まえながら医師が徹底解説。

監修 :
2020-12-19 11:03
更新

男性の薄毛の原因にはいくつかありますが(→原因について詳しく知りたい方は「【医師監修】どうして薄毛になるの?原因は?【男性編】」をご覧ください)、その中でも最近注目されているのがAGA(Androgenetic Alopecia; 男性型脱毛症)です。これは皆さんの身体に当たり前に存在するホルモンが原因で起こるといわれています。ここではその作用のメカニズムや、ホルモンにアプローチする薄毛治療薬などをご紹介していきたいと思います。

【AGAは男性ホルモンが1つの原因!】

AGAの原因の1つに男性ホルモンがあることが分かっています。男性ホルモンは「アンドロゲン」とも呼ばれる性ホルモンのことで、男性ホルモンにもいくつか種類があります。その中のジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンがAGAに関わっていることが知られています。このDHTは、前頭部や頭頂部などの頭髪の毛乳頭細胞に多く分泌されているⅡ型の5αリダクターゼと呼ばれる酵素と、男性ホルモンの1種であるテストステロンが結合することで生成されます。DHTが、毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合することで、髪の成長を抑制するTGF-βという物質が分泌され、薄毛に繋がってしまうのです。

【ホルモンの乱れは遺伝の要素もあり!?】

薄毛・脱毛は遺伝の要素もあると言われていますが、それは男性ホルモンの産生や作用に影響を及ぼすためとも考えられます。

まず1つは5αリダクターゼの活性が遺伝的にもともと高い場合、DHTの産生量が多くなり、薄毛になりやすくなります。5αリダクターゼの活性が高くなる遺伝子は「優性遺伝」で、両親の遺伝しの組み合わせによっても遺伝する確率が変わってきます。

また、DHTが結合する男性ホルモン受容体の感受性が遺伝的に高い場合もあります。感受性が高いと、それだけDHTと結合しやすくなり、発毛を阻害する物質が多く産生され、薄毛に繋がります。男性ホルモン受容体の感受性が高くなる遺伝子は「隔世遺伝」で、「X」染色体で引き継がれると言われています。これは、母方の祖父が男性ホルモン受容体の感受性が高くなる遺伝子を持っていて、それが母親に引き継がれても女性である母親にはAGAは発症せず、その男性ホルモン受容体の感受性が高くなる「X」染色体を男性の自分が引き継いだ時にAGA発症のリスクが高くなるということです。

【薄毛に関わる色々なホルモン】

AGAは男性ホルモンが深く関わっていることが分かりましたが、その他男性のみならず薄毛には色々なホルモンが関与していると言われています。例えば女性ホルモンである「エストロゲン」という物質には髪の毛の発育を助ける働きがあると言われており、これが低下することで発毛のサイクルが乱れ、細い毛や抜け毛が増えてしまうと言われています。また、母乳を促す「プロラクチン」というホルモンはエストロゲンの分泌を抑制し、薄毛や抜け毛をもたらします。他にも季節や睡眠のリズムを調整する「メラトニン」や、「副甲状腺ホルモン」、「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン」、「性腺刺激ホルモン放出ホルモン」など様々な体内のホルモンが発毛サイクルに影響を与える可能性が示唆されており(Exp Dermatol. 2020 Jun 17.)、これらホルモンのシグナル伝達経路を明らかにしていくことで、薄毛の改善に繋がるような薬の開発に繋がっていくことが期待されています。

【男性の薄毛治療はホルモンに作用するお薬で】

多くの研究や試験を経て現在日本で安心して使用できる薄毛の治療薬はフィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)です。フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型を、デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型(頭部のみならず全身の毛乳頭細胞に分泌されています)とⅡ型両方の働きを阻害することで、DHTの産生を抑え、薄毛の悩みを解決してくれます。ただし、用法・用量を守って服用しないと副作用が発現する危険性もあるので、医師の診察・指導のもとそれぞれにあった量を内服していくことが重要です。

まとめ

Hair'sではフィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)両方の薬に加え、頭皮の血流を改善し発毛効果が得られるミノキシジルの塗り薬を取り扱っています。薄毛が気になり始めた、抜け毛が多くて悩んでいる、そういった悩みを抱える方1人1人の話に医師が耳を傾け、それぞれに合った治療を提供しています。また、オンライン診療なので手軽に相談できちゃうのも魅力の1つです。まずはお気軽にHair'sホームページにアクセスしてみてください。

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