『薄毛』の原因は個人によって異なり、またデリケートでありなかなか相談しづらい事情があります。
コチラのページでは、薄毛原因の一つである『ストレス』を取り上げます。具体的にどのようにしてストレスが溜まってしまうのか、どう対処すれば良いのか、医師の目線から解説します。
【どうしてストレスで薄毛になるの?】
直接的な原因
何らかの原因でストレスが溜まると、自律神経に作用することで、血行不良を起こす可能性が指摘されています。
頭皮の血行不良が続くと、髪の毛の根元にある毛母細胞(髪の毛を作ってくれる細胞)に十分な酸素や栄養を供給できず、髪の毛が細く弱々しくなって薄毛につながります。
間接的な原因
このような直接的な原因だけでなく、ストレスが間接的に薄毛につながるケースもあります。
例えば、食生活の乱れ、運動不足、睡眠不足、頭皮の皮脂が増える、タバコ・お酒が増えるといったライフスタイルへの影響があげられます。ライフスタイルの乱れがストレスにつながることもあり、まさに「鶏と卵」の関係となっています。ストレス社会に生きる現代人の宿命とも言えるかもしれません。
また、近年話題となっている「酸化ストレス」もライフスタイルが影響している可能性があります。
酸化ストレスとは?
私たちのカラダは、呼吸をして酸素を取り込んでいます。酸素は生きていく上で必要不可欠なものですが、一方で、私たちの老化にも強く影響しています。
取り込まれた酸素の一部が、体内で『活性酸素』と呼ばれるものに変わると、細胞を傷つけてしまうとされています。その結果、脱毛・薄毛や、白髪、シミ・シワと言った美容的な面に限らず、集中力の低下、さらにはがんや生活習慣病の悪化のきっかけの一つになると考えられています。良い働きもありますが、バランスが増えてしまうとそういった悪い側面が目立ってしまいます。
酸化ストレスが増える要因は、精神的なストレスや喫煙といったライフスタイルの影響もありますので、なるべく日常生活の工夫が大切です。
ライフスタイルをどうすれば無理せず改善していけるか、下に解説していきます。
【今日から実践!薄毛対策】
対策1:食生活を整える
コンビニ食やファストフードをメインとした食生活がカラダによくないことは明らかですが、食事のタイミングも大切です。寝る直前の食事はなるべく避けるようにしましょう。
「亜鉛」という食べ物からしか摂取できないミネラルが不足すると、髪の毛の成長が悪くなってしまいます。偏った食事内容や過度なダイエットなどを避けてバランスの良い食生活を心がけましょう。
対策2:適度に運動する
運動不足で血液の循環が落ちていると、頭皮の影響して薄毛の要因になる可能性があります。また、エネルギー消費を増やしたり、筋肉量を増やすことで代謝を上げることは、頭皮にとっても大切です。また、適度に運動することで精神的なストレスを軽くすることもできるでしょう。
一方で、過度な運動は酸化ストレスの要因になるとも言われていますので注意しましょう。
対策3:睡眠時間を確保する
平均睡眠時間が4〜5時間以内という方も多いのではないでしょうか。仕事が忙しかったり、家庭のストレスがあると睡眠時間も短くなりがちです。現代人は、夜遅くまでスマホやPCを操作することも多いかと思いますが、寝不足やストレスも薄毛につながりますので、積極的に睡眠時間を取るようにしましょう。
対策4:お酒・タバコを控える
過度な飲酒は、精神的なストレスや頭皮環境の悪化につながります。皮脂の分泌が増えてしまう可能性もあります。
また喫煙は、ニコチンが作用して血管が縮んでしまう(収縮)ことで、頭皮の血流が悪化し、薄毛に影響すると考えられます。
対策5:病院で治療薬を処方してもらう
いまお困りの薄毛の原因が何か、どのように対策・治療をすれば良いか、デリケートな問題であるため誰にも相談できず、ご自身で判断することは難しいでしょう。
男性の薄毛の場合、多くは『AGA(男性型脱毛症)』です。AGAは進行します。しかし、今は早めに診断をつけ、治療ができる時代になっています。市販の育毛剤などでは効果不十分なケースもとても多く、お悩みの方は、お早めに医師に相談しましょう。
病院に行く時間がない方も、当院ではオンライン上で、来院不要で医師の診察や処方を受けることができます。
【まとめ】
薄毛にお悩みの方にとって、ストレスがいかに髪の毛に悪さをするか、どう対策すれば良いのか、解説してきました。
男性の薄毛の多くはAGAであり、進行します。ライフスタイルの改善が大切です。しかし、それのみでAGAを治すことは難しいとされています。病院で処方する飲み薬・塗り薬でしっかり治療しましょう。当院では、来院することなくオンラインでお薬をもらうことができます。お気軽にご相談ください。