私たちの体は私たちの食べたもので構成されています。
髪の毛もその例外ではありません。
今回は髪を健やかに保つために必要な栄養素と、それを含む食品をご紹介いたします。
少しでも食生活の参考になれば幸いです。
そもそも髪の毛は何からできている?
髪の毛は、ケラチンと言う「たんぱく質」からできています。
たんぱく質は3大栄養素の一つであり、多くの種類のアミノ酸から構成されています。
そして、そのアミノ酸の構成には、ビタミンや亜鉛などの栄養素が必要不可欠です。
今回は発毛に効果があると言われている亜鉛やビタミンなどの栄養素について解説いたします。
ビタミン類
ビタミンA
ビタミンAは、血行を良くして、正常な成長、発毛を促進させる働きがあると言われてます。
また頭皮を健康に保つよう保護する作用も持ち合わせているので、髪の毛にとって良いコンディションを提供してくれることが見込まれます。
食べ物で言えば、レバーやバター、卵黄、うなぎ、緑黄色野菜(にんじん、ホウレンソウなど)などが挙げられます。
特に、レバーやうなぎ、緑黄色野菜には、非常に多くのビタミンAが含まれています。
ビタミンAは脂溶性ビタミンと言って言われ、脂質に溶ける性質があるので、ぜひ油脂と一緒に取り入れて、吸収率をさらにアップさせることが望ましいでしょう。
ビタミンB群
ビタミンB群は、わたしたちが生きるためのエネルギーを作るのに必要不可欠な栄養素です。
ビタミンB群に属している栄養素としては、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・パントテン酸・ピオチン・ビタミンB12などがあります。
日常ではあまり聞かない栄養素もありますが、ビタミンB群は代謝ビタミンとも言われるほど、皮膚の新陳代謝を促す作用があると言われます。
そしてさらに、頭皮の抵抗力を増進させる作用もあるので抜け毛や薄毛の予防にも効果的だと言われてます。
食べ物で言えば、肉類(特にレバー)、卵、豆類、緑黄色野菜などがあげられます。
ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用があり、頭皮の毛細血管を丈夫にしてくれます。
そして血液の流れを良くして、髪の毛の成長を促し、抜け毛を防ぐ効果も期待できます。
そのため、ビタミンEが不足すると、抜け毛が増え、薄毛をもたらす可能性があります。
ビタミンEを多く含む食べ物は、ナッツ類、緑黄色野菜、植物性油脂(サラダ油やマーガリン)などが挙げられます。
ビタミンEは、ビタミンAと同じく脂溶性ビタミンであり、脂質に溶ける性質があるので、油脂と組み合わせて摂取すると吸収率が上がります。
炒め物や揚げ物で取り入れたり、ドレッシングと一緒にサラダとして取り入れたりしてみてはいかがでしょうか。
無機質
ヨード(ヨウ素)
ヨードは甲状腺ホルモンの主な原材料です。
甲状腺ホルモンには、新陳代謝を促す働きがあり、皮膚や髪の毛の健やかな成長に寄与します。
ヨードを多く含む食べ物は、昆布やわかめ、のりなどといった海藻類が代表的です。
しかし、多く摂りすぎてしまうと、逆に甲状腺機能が低下してしまうので過剰摂取には注意が必要です。
亜鉛
亜鉛は、体内の様々な酵素の構成要素であり、それらを正常に働かせるために必須のミネラルです。
また、髪の毛の主成分である「ケラチン」を作る過程において、欠かせないものであり、AGAの原因である男性ホルモン(DHT)の生成を抑制する効果があるとも言われています。
主に、貝類、肉類、大豆、玄米などに含まれており、とりわけ、牡蠣に豊富に含まれています。
クエン酸やビタミンCと一緒に取ると吸収率が上がるので、レモンや梅干しなどと一緒に取り入れることお勧めします。
バランスの良い食事を
髪の毛にとって特に大切な栄養素を挙げました。
これらの栄養素をバランスよく摂取し、気持ちのいい食事習慣を身に付けて、髪の毛にたくさんの栄養を与えてあげましょう。
発毛のために必要な栄養素や発毛の効果には個人差があるため、自分にあった適切な栄養素と食べ物を適度に摂取していきましょう。