『髪は女性の命』という言葉がありますが、男性にとっても髪は大切なもの。実は日本人男性の約3人に1人が薄毛に悩んでいると言われています。あれ?っと思った時がはじめ時。薄毛対策を調べる前に、まずはその原因を知っておきましょう!
薄毛とは?
医学的な定義はありませんが『髪のボリュームが減少することによって頭皮がすけて見えるようになった状態』を指します。抜け毛が増えて全体のボリュームが減ってしまう場合と、髪の毛自体が細くなってしまう(軟毛化と言います)ことで髪の毛の量は変わっていないのに減ったように見えてしまう場合、またはその両方が一度に起きている場合があります。
主な原因は4つ!
薄毛は遺伝や生活習慣、ストレスやホルモンの影響など様々な要素が原因となって引き起こされます。
ここでは原因を4つに分類して解説していきます。
① 頭皮環境の悪化
健康な髪の毛を生やすためには、土台となる頭皮が健やかな状態であることが必要です。
頭皮の状態が悪くなってしまう原因として、血行不良や炎症が挙げられます。
もともと頭皮は毛細血管がたくさんあり血流量が多い部位ですが、
長時間のデスクワークや運動不足などで全身の血流が悪くなると頭皮の血流も滞ってしまいます。
髪は毛根の底にある毛乳頭という部分で毛細血管から栄養を吸収して作られていくため、頭皮の血流は髪の成長に直結すると考えて良いでしょう。
また、汚れが落としきれず皮脂詰まりを起こしていたり、逆に洗髪のしすぎで乾燥してしまうと皮膚炎を起こしてしまう可能性があります。
健康な頭皮は柔らかく、青白い色をしています。普段から頭皮の硬さや色味をチェックし、変化に気づけるようにしておくことが大切です。
② 栄養不足
髪の大部分はケラチンというタンパク質でできています。
ケラチンは何種類ものアミノ酸で作られており、その多くは必須アミノ酸と呼ばれる人間の体内で生成できないものです。
そのため食事からしっかり摂取する必要があります。
そしてそのアミノ酸からケラチンを作る働きを助けているのが亜鉛であり、亜鉛を体内に吸収するにはビタミンが必要です。
頭皮の血流が十分でも、運ぶ栄養素が足りない状態では髪は育ちません。
髪は生命維持に必要な組織ではないため、どうしても栄養が行き渡りづらくなります。
食事制限による過度なダイエットはもちろん、偏った食生活をしている方も要注意です。
③ AGA
AGAとはAndrogenic Alopecia(男性型脱毛症)の略称です。遺伝による薄毛もAGAに含まれます。
思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症のことで、日本人男性の場合、20代後半〜30代にかけて発症し、
40代以降にかけて進行していくことが多いと言われています。
AGAは毛根の近くにある皮脂腺から5αリダクターゼという物質が分泌され、これが男性ホルモンと結合することで引き起こされます。
男性型脱毛症と言われると何か病気のように感じてしまうかもしれませんが、男性における生理現象の一つと言えるでしょう。
飲み薬や塗り薬で進行を抑えられることがわかっていますので、なるべく早く発見し治療を開始することが大切です。
④ その他
・円形脱毛症
ストレスが誘因となって引き起こされる自己免疫性疾患と言われています。中には遺伝性のものもあります。皮膚科で治療することができます。
・抜毛症(トリコチロマニア)
自分で自分の髪を抜いてしまう一種の癖と言えます。ストレスが原因になっていることも多く、やめたくてもやめられない場合は精神科や心療内科の受診を勧めることがあります。
・甲状腺の異常
甲状腺機能亢進症・低下症いずれの場合も脱毛の症状が現れることがあります。他の可能性を除外するため、まずは皮膚科の受診が必要です。
・薬剤によるもの
代表的なものは抗がん剤の副作用です。原因となる薬の使用を中止するとまた発毛するようになります。
当てはまるものがあった時は
薄毛には必ず原因があります。そして、いくつかの原因が重なっているケースも少なくありません。
自己判断による頭髪ケアはさらなる悪化を招いてしまう危険性もあります。
気になる症状がある場合には、頭髪治療を行っているクリニックを受診することがおすすめです。
当院では、経験豊富な医師によるオンラインカウンセリングを行っております。
実際に足を運ぶことに抵抗感がある方も自宅で安心してご相談いただけます。
まとめ
薄毛の原因についての記事はいかがでしたか?
生活習慣をはじめとして、様々な要素が絡むことがおわかりいただけたかと思います。
原因がわかったら次は対策です。
次回は薄毛を予防する方法をご紹介いたします!