男性にとって多くの人が避けては通れない悩み「薄毛」
「薄毛のため自分に自信が持てない。」
「髪が薄くなったと思われたくないから、人に会えない。」
「薄毛が気になり頻繁に鏡を見たり、抜け毛をチェックするようになった。」
このような悩みは尽きません…
実はその「薄毛」にはいくつかのタイプがあることはご存知でしょうか?
男性型脱毛症(Androgenic Alopecia:以下、AGA)となるとさらに細かく分類されてきます。
大切なことはそれぞれのタイプを理解して適切な対処をすることです。
薄毛にこれからも悩まされないために、あなたにあったタイプを発見して適切な対処をしていきましょう。
そもそも薄毛になる原因は?
薄毛の原因は多種多様にございます。
今回は数々の原因の1つである男性型脱毛症(AGA:Androgenic Alopecia)について取り上げさせていただきます。
AGAを引き起こす大きな原因は男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」によるものがあります。
しかし、抜け毛が増えて薄毛の進行を助長する要因として日々の生活習慣、ストレス、栄養不足、頭皮環境など原因は様々です。
(詳細は「【医師監修】薄毛の原因、なぜ薄毛になるのか?脱毛症の種類や見分け方と原因についてご紹介」をご覧ください)
今回はそれぞれのタイプ別のAGAをご紹介させていただき、それに対する対処法までお伝えさせていただければと思います。
「薄くなってきたかな?」
「自分はどのタイプだろう?」
と気にされるあなたに適切な対処法をお届けします。
AGAのタイプは大きく3つ!ヒントはアルファベット?
AGAのタイプは3つございます。
形がそれぞれアルファベットに似ていることから「M字」「O字」「U字」型の薄毛と呼ばれています。
M字タイプ
前髪の生え際(おでこの刷り込み部分)から後退していき、頭上から見ると「M」に見えることから「M字」型と呼ばれています。
AGAは髪の成長期を短くする男性ホルモン「DHT」が主な原因です。
そして、そのDHTを作る「5α還元酵素」が前頭部に多いためM字になりやすいと言われております。
鏡で確認したときにM字のように後退していると気になるあなたは「M字タイプへの対処法」から失われた髪と共に失った自信を鏡の前で取り戻すあなたへ変化していただくのはいかがでしょうか。
O字タイプ
前髪の生え際からではなく、つむじのある頭頂部から徐々に髪の毛が抜けて真上から見ると「O」に見えることから「O字」型と呼ばれています。
他にも「頭頂型」とも呼ばれます。
こちらの症状は正面から鏡で見ても見えづらいため他人からの指摘で気が付くことがほとんどです。
頭皮環境やストレスにより発生します。
最近、他人から「後頭部が薄くなってきてる?」と指摘されてしまうあなたはこちらに該当するかもしれません。
帽子やニットで隠そうとしたい気持ちもあるかもしれませんが根本的な解決をされたいあなたは「O字タイプへの対処法」から脱帽のきっかけにしていただければと思います。
U字タイプ
前髪の生え際(おでこ)全体から後退していき、頭の上から見ると「U」に見えることから「U字」型と呼ばれています。
また、「前頭型」とも呼ばれます。前頭部から後退して、おでこ全体が広くなっていく「U字」型は上記の2つよりも深刻になるケースが多く、早期解決を推奨します。O字型との併発もございます。
早期かつ効率的に解決されたいあなたは「U字タイプへの対処法」から一歩踏み出していただくのはいかがでしょうか。
ハミルトン・ノーウッド分類
上記の特徴の他にも進行度合で分類した「ハミルトン・ノーウッド分類」がございます。
こちらの分類法を考えたハミルトン医師と、そこから内容を改定したノーウッド医師のそれぞれの名前から持ってこられました。
ハミルトン・ノーウッド分類による詳細から現在の薄毛の進行度が気になる方は「【部位別】前頭部・頭頂部・後頭部などの薄毛が気になる方へ、原因を医師が解説します」もご参照ください。
タイプに適した対処法は?
M字タイプへの対処法
他のタイプと比較しても進行は遅い方だと言われておりますが、AGAによる薄毛のため医療機関の受診を推奨します。
DHTの生成に必要な5αリダクターゼⅡ型を阻害するフィナステリドと呼ばれる内服薬を使用します。
また、血行を促進して髪の成長をサポートする外用薬ミノキシジルも効果的です。
M字タイプの場合、目の酷使が薄毛の原因ともされています。
眼精疲労によって前頭部の血流が悪くなるためです。
どうしても仕事の都合上、目を酷使せざるを得ない場合もあるかと思われます。
できるだけ眼精疲労を軽減させるためにもブルーライトカットのメガネなどを使用していただくのはいかがでしょうか。
O字タイプへの対処法
頭頂部は血管の数が少なく血流が悪くなりやすい部位ではあります。
血行を促進する外用薬ミノキシジルが効果的です。
頭皮の環境を清潔にしていただくことが不可欠となっております。
ミノキシジルを活用される際にもシャンプーでしっかり洗髪されてから塗ると浸透性が高まり効果的です。
また洗髪の際に頭皮をもみほぐしながら洗髪されると血行も促進されます。
U字タイプへの対処法
薄毛も進行して他の薄毛のタイプであるO字タイプとも併発することが多いため深刻度が高くなりやすい傾向にあります。
早期解決のためにも迅速な医療機関の受診をオススメします。
効果的な解決策としましてはDHTの生成を阻害するための内服薬フィナステリドと血行を促進する外用薬ミノキシジルの併用が考えられます。
また、今からできる進行を遅らせる方法としましては亜鉛中心の食生活、適度な運動といった生活習慣の改善を心掛けていただくことです。
睡眠も大切になってきます。
眠りはじめの3時間は成長ホルモンが活発化するため髪の成長にも関わってきます。
睡眠の質を上げるためにも午後のコーヒー摂取は控えていただき、寝る1時間前はスマホによるブルーライトを浴びないことも効果的です。
薄毛とコーヒーの関係も「コーヒーが薄毛の原因になっているって本当!?関係する理由を解説」で取り上げさせていただいておりますので、ご参照ください。
AGAには大きく3つのタイプがあり、それぞれのタイプによって進行度や対処法も異なります。
大切なことはそれぞれのタイプにあった適切な対処をしていただくことです。
1人で悩まず私たちと共にあなたのタイプにあった早期な治療をしていきましょう。